
「電気代が高いから、給湯器のコンセントを抜いたら節電になるかな?」
そう考えたことはありませんか?
最近の電気代の値上がりで、少しでも節電しようと思うのは、とても自然なことですよね。
でも、給湯器のコンセントを抜くことには、思わぬ落とし穴があるかもしれません。
この記事では、給湯器のコンセントを抜くと実際にどうなるのか、節電効果の実態やリスクについて、わかりやすくお伝えします。
読んでいただければ、「正しい節電の判断」ができるようになりますよ。
給湯器のコンセントは、基本的に抜かないほうがよいとされています

結論からお伝えすると、給湯器のコンセントは、原則として抜かないことが推奨されています。
節電効果は「年数百円程度」とされていて、その一方で、冬場に凍結防止機能が停止することによって配管が破裂するリスクがあるからなんですね。
「そんなに大げさな…」と思うかもしれませんが、修理費用は数万円〜10万円前後になることもあるとされています。
数百円の節約のために、数万円のリスクを抱えるのは、ちょっと怖いですよね。
以下で、その理由をもう少し詳しく一緒に確認していきましょう。
なぜ給湯器のコンセントを抜いてはいけないの?

給湯器って、ガスだけで動いていると思っていませんでしたか?
実は、現代の給湯器はガスと電気の両方を使って動いている機器なんですね。
電気は着火・温度制御・安全監視などに使われていて、コンセントを抜くということは「電気系統をすべて遮断する」ことを意味しています。
コンセントを抜くと、すべての機能が停止します
コンセントを抜いた瞬間、給湯器への電力供給が完全に止まります。
具体的には、次のようなことが起こるとされています。
- 給湯・追いだき・暖房などすべての機能が即座に使えなくなる
- リモコンの表示が消え、操作ができなくなる
- 内部のマイコン(制御装置)がリセットされて、時計やタイマー設定が消える場合がある
「あれ、壊れた?」と焦ってしまう方もいるかもしれませんね。
でも実際は、ただ電気が来ていないだけの状態なんですね。
とはいえ、設定が全部リセットされてしまうのは少し手間がかかりますよね。
「電源スイッチを切る」と「コンセントを抜く」は別物です
ここでひとつ、大切なポイントをお伝えしたいんですね。
リモコンの電源スイッチを切るのと、コンセントを抜く(またはブレーカーを落とす)のは、まったく意味が違います。
- 電源スイッチを切る:給湯などの運転はOFFになるが、安全監視・凍結防止などの機能は動き続ける
- コンセントを抜く・ブレーカーを落とす:安全機能も凍結防止機能も含めて、すべての機能が完全停止してしまう
この違い、意外と知らない方も多いんですよね。
特に寒い冬場は、この違いがとても大きな影響をもたらすことがあります。
冬場に凍結防止機能が止まると、配管が破裂するリスクがあります
給湯器には、寒い時期に配管内の水が凍るのを防ぐための機能が搭載されています。
主に次の2つが代表的とされています。
- 凍結防止ヒーター:配管を温めて凍結を防ぐ
- 自動ポンプ運転:配管内の水を循環させて凍りにくくする
これらはどちらも、コンセントから電気が供給されていることで初めて動きます。
コンセントを抜いてしまうと、この凍結防止機能もいっしょに止まってしまうんですね。
寒冷地や冬場にコンセントを抜いたままにしていると、配管内の水が凍って膨張し、最悪の場合は配管が破裂してしまう可能性があるとされています。
そのときの修理費用は、数万円〜場合によっては10万円前後になることもあるとも言われているんですね。
節電で年間数百円を節約しようとして、数万円の修理費がかかってしまったら…考えるだけで怖いですよね。
節電効果は実際どれくらい?
「でも、待機電力を減らせるんじゃないの?」と思う方もいますよね。
それはその通りで、コンセントを抜くと確かに待機電力はゼロになります。
ただ、その節電効果は年間で数百円程度とされています。
月に換算すると数十円程度のイメージになりますよね。
ガス会社や住宅設備系サイトの多くが、「電源を入れっぱなしにしていても安全面に問題はなく、節電目的で抜くメリットよりリスクの方が大きい」としてコンセントは差しっぱなしを推奨しているんですね。
こんなケースで考えてみましょう

実際にどんな場面でリスクが起きやすいのか、具体的なシーンで一緒に確認してみましょう。
ケース①「冬の夜、節電のためにコンセントを抜いて寝た」
電気代を少しでも減らそうと、就寝前に給湯器のコンセントを抜いたとします。
その夜、外気温がぐっと下がり、翌朝お湯が出ない…という事態になることがあります。
最悪の場合は、配管が凍結して破裂しているケースもあるとされています。
修理の手配をしている間はお湯も使えず、修理費用もかかって…きっと後悔してしまいますよね。
年間数百円の節電のために、このリスクを取る必要はないと思いませんか?
ケース②「運転中にうっかりコンセントを抜いてしまった」
掃除中や誤操作で、追いだき中にコンセントを抜いてしまうケースも考えられます。
運転の途中でいきなり電源が切れると、燃焼や給水が中途半端な状態で停止してしまい、異常動作や故障の原因になることがあると注意されています。
「ちょっとくらいなら大丈夫」と思ってしまいそうですが、できれば避けたいですよね。
ケース③「エラーが出たので、コンセントを抜いてリセットしてみた」
給湯器にエラー表示が出たとき、「コンセントを抜いてリセットすれば直るかも」と試みる方もいるかもしれません。
実はこのケース、メーカーやガス会社のサポート窓口から「一度コンセントを抜いて差し直してください」と案内されることがあるとされています。
ただし、自己判断でむやみに行うのではなく、サポートの指示に従って行うことが大切です。
「なんとなく試してみた」という対応で、かえって故障が深刻になってしまうこともあるかもしれませんね。
ケース④「長期間、家を空けるので節電のために抜いておいた」
数週間〜数か月単位で家を空ける場合は、事情が少し変わります。
水抜きなどの防寒対策をしっかり行ったうえで、完全に使用停止することがある場合は、コンセントを抜くことが選択肢になることもあるとされています。
ただし、地域や機種によって推奨される対応が異なるので、必ず取扱説明書やメーカーの案内を確認してから行うことが大切です。
「みんながやってるから大丈夫」と思わず、ご自身の機種に合った正しい方法を確認しておくといいですよね。
コンセントを抜いてよいケースとNGなケース

まとめると、次のように整理できます。
抜いてよいとされるケース
- メーカーやガス会社のサポートから「エラー解除のため、一度コンセントを抜いて差し直してください」と指示された場合
- 長期間家を空ける際に、水抜きなど適切な防寒対策を行ったうえで完全停止する場合(取扱説明書での確認が必要)
NGなケース
- 冬場に節電目的でこまめに抜き差しする
- 給湯中・追いだき中など、運転中にいきなりコンセントを抜く
- 自己判断でエラーリセット目的に繰り返し抜き差しする
基本的には「抜かない」が前提で、自己判断でこまめに抜き差しするのはNGだと覚えておいてもらえると安心ですよね。
この記事のまとめ
給湯器のコンセントを抜くとどうなるか、ポイントを整理してお伝えしました。
- コンセントを抜くと、給湯・追いだき・暖房などすべての機能が停止し、安全機能・凍結防止機能も全停止してしまう
- 節電効果は年間で数百円程度とされていて、メリットは小さい
- 冬場にコンセントを抜いたままにすると、凍結による配管破裂のリスクがあり、修理費用が数万円〜10万円前後になる可能性もあるとされている
- 基本は「コンセントは差しっぱなし」が正解で、サポートの指示があるときなど特別な場合のみ対応する
「リモコンの電源スイッチを切る」のと「コンセントを抜く」は別物です。
普段の節電には、リモコンの電源をこまめにOFFにするくらいで十分かもしれませんね。
電気代の節約を考えることはとても大切なことです。
でも、給湯器に関しては「コンセントを抜く節電」よりも、お湯の設定温度を見直したり、使わない時間帯にリモコンをOFFにしたりといった方法の方が、安全で無理のない節電につながるとされています。
もし現在、給湯器のコンセントを抜いている方がいれば、今すぐ差し直してみてください。
特に冬場は、配管を守るためにも、コンセントは差しっぱなしにしておくことをおすすめします。
小さな行動が、大きなトラブル予防につながりますよ。
心配な点や、エラーが出て困っているという方は、まずはメーカーやガス会社のサポート窓口に相談してみてくださいね。
きっと、丁寧に対応してもらえるはずですよ。