給湯器の温度を下げると節約できる?

給湯器の温度を下げると節約できる?

「光熱費、なんとか下げたいな…」と思いながらも、何から手をつければいいかわからない、そんなお気持ちの方も多いのではないでしょうか。
実は、給湯器のリモコンを少し操作するだけで、毎月の光熱費をぐっと下げられるかもしれないんですね。

特別な工事も、高い設備も必要ありません。
今日からすぐできる「給湯器の設定温度を下げる」という方法について、何℃にすればいいのか、実際どれくらい節約できるのか、一緒に見ていきましょう。

給湯器の温度を下げると、確かに節約できます

給湯器の温度を下げると、確かに節約できます

結論からお伝えすると、給湯器の設定温度を下げることは、家庭でできる節約術の中でもっとも手軽で効果が高い方法のひとつとされています。

1℃下げるだけでも、年間数百〜数千円の光熱費削減が期待できるとされているんですね。
しかも、リモコンのボタンを押すだけ。難しい操作は一切ありません。

「そんな簡単なことで本当に変わるの?」と思うかもしれませんね。
でも、その理由を知ると、きっと「なるほど」と感じていただけると思いますよ。

なぜ温度を下げるだけで節約につながるの?

なぜ温度を下げるだけで節約につながるの?

給湯器のしくみはシンプルです

給湯器は、簡単に言うと「水を設定した温度まで温める機械」です。
つまり、設定温度が高ければ高いほど、多くのガス・電気を使うということになるんですね。

逆に、設定温度を低くすれば、お湯を温めるのに使うエネルギーが減って、ガス代・電気代が下がる、というシンプルな仕組みです。
難しい話は一切なく、この基本さえ押さえていれば大丈夫ですよ。

給湯はエネルギー消費の約28%を占めているとされています

意外と知られていないのですが、家庭のエネルギー消費の中で「給湯」が占める割合は約28%にもなるとされています。

冷暖房のイメージが強い方も多いと思いますが、実はお湯を使う頻度って、毎日のシャワー・お風呂・食器洗い・手洗いと、かなり高いんですよね。
だからこそ、給湯器の設定温度を見直すだけで、光熱費への影響がしっかり出てくるというわけなんです。

水栓の種類によって、おすすめの設定温度が変わります

ここは少し注意が必要なポイントなんですね。
実は、ご家庭の蛇口(水栓)の種類によって、給湯器の設定温度の考え方が変わってくるんです。

単水栓(お湯だけが出る蛇口)の場合

給湯器の設定温度がそのまま出てくるタイプです。
この場合は、使いたい温度に合わせて設定温度を直接下げるのが効果的で、節約効果が出やすいとされています。
シャワーや手洗いなら38〜40℃前後に設定するのが、節約と快適さのバランスが良い温度帯とされていますよ。

サーモスタット混合栓・シングルレバー混合栓の場合

こちらは蛇口側でお湯と水を混ぜて温度を調整するタイプです。
メーカーの推奨は50〜60℃に設定することが多く、蛇口で水と混ぜて使う前提で設計されています。

このタイプで給湯器側の温度を極端に下げすぎると、水との混合比率が増えて、かえって水のムダ使いになる場合もあるとされていますので注意が必要ですね。
「設定温度を下げればいいだけ」ではなく、ご自宅の水栓タイプを確認してから調整することをおすすめします。

実際どれくらい節約できるの?具体的な数字で見てみましょう

実際どれくらい節約できるの?具体的な数字で見てみましょう

具体例① 42℃→40℃に下げた4人家族のケース

給湯器の設定温度を42℃から40℃に、たった2℃下げただけのケースです。
4人家族で計算すると、年間約3,000円の節約につながるという試算もあるとされています。

月あたりに換算すると250円ほどですが、何もしなくても毎月かかっていたコストが減るというのは、積み重なると大きいですよね。

具体例② 3人家族でシャワーを42℃→41℃に変えたケース

わずか1℃の違いでも、月約300円・年間約3,600円の節約という具体例が示されています。
「1℃でそんなに変わるの?」と驚く方も多いかもしれませんね。

日本ガス石油機器工業会のデータでは、1℃下げるごとにガス消費量が約2〜3%削減されるとされています。
毎日のシャワーの積み重ねを考えると、1℃の差でも年間で見れば確かな金額になってくるんですね。

具体例③ 手洗い温度を40℃→38℃に変えたケース

一般社団法人日本ガス協会のデータに基づくと、手洗いの給湯温度を40℃から38℃(2℃ダウン)にした場合、年間約1,430円の節約になるとされています。
また、39℃から38℃に1℃下げるだけでも、年間約750円の削減になるというデータもあるとされているんですね。

手洗いって一日に何度もしますよね。
そういった小さな使用の積み重ねが、じわじわと光熱費に影響しているんです。

電気式給湯器(エコキュート)の場合も節約できます

ガス給湯器だけでなく、エコキュートなど電気式の給湯器でも、同じように設定温度を下げることで節電効果があるとされています。

  • 給湯温度を1℃下げると、年間1,000〜2,000円程度の電気代削減の可能性があるとされています
  • 2℃下げるだけで、月50〜150円の節電(年間600〜1,800円)というメーカー試算もあるとされています

お使いの給湯器がガス式でも電気式でも、設定温度の見直しは有効な節約手段になりそうですね。

節約効果を高めるための、ちょっとしたコツ

節約効果を高めるための、ちょっとしたコツ

まずは「2〜3℃だけ下げる」から始めてみましょう

いきなり大幅に温度を下げると、「冷たくて快適じゃない」となって長続きしないこともありますよね。
まずは今より2〜3℃だけ下げてみるのが現実的でおすすめです。

「少しぬるいかな?」くらいの体感から始めて、慣れてきたらもう少し下げてみる、という段階的なアプローチが続けやすいと思いますよ。

用途別の目安温度を参考にしてみてください

節約と快適さのバランスが良いとされる温度の目安は、次のようになっています。

  • シャワー:38〜40℃
  • 手洗い・洗面:37〜40℃
  • 食器洗い:40℃前後(油汚れが多い場合はやや高め)
  • 風呂の湯はり:38〜42℃(家族の好みに合わせて調整)

「42℃のシャワーが習慣になっていた」という方も多いかもしれませんね。
でも、38〜40℃でもしっかり温まれますし、体にとってもやさしい温度帯とも言われています。

季節によって設定を変えるのも効果的です

夏場はお湯の出番が少なかったり、少し低めの温度でも快適に使えたりしますよね。
夏は40℃前後、冬は41〜42℃と、季節に合わせて設定を変えるのも賢い節約術のひとつです。

また、お風呂の湯はりが終わったあとは、追いだき用の高温設定にしておく必要がなくなるので、そのタイミングで温度を少し下げておくのもよいかもしれませんね。

この記事のまとめ

給湯器の設定温度を下げることは、工事も費用も不要な、もっとも手軽な節約術のひとつとされています。

  • 給湯器は設定温度が高いほどエネルギーを多く使うため、下げるだけで光熱費が減る
  • 1℃下げるだけでも、年間数百〜数千円の節約効果が期待できるとされている
  • シャワーや手洗いは38〜40℃が節約と快適さのバランスが良い温度帯とされている
  • 水栓の種類(単水栓か混合栓か)によって、設定温度の考え方が変わるので注意が必要
  • まずは「いつもより2〜3℃下げる」から始めるのがおすすめ

給湯は家庭のエネルギー消費の約28%を占めるとされているだけに、ここを見直すだけで光熱費への影響はきっと感じられるはずです。

「もしかしたら、設定温度を変えたことなかったかも」という方も、ぜひ今日リモコンを確認してみてください。
今すぐできる節約の一歩として、一緒に試してみませんか?

小さな一歩でも、毎日の積み重ねは必ず家計に反映されてきますよ。
まずはリモコンの温度を、今より2℃だけ下げるところから始めてみましょう。きっと「やってみてよかった」と感じていただけると思いますよ。