給湯器を60度にするのはなぜ?その理由を解説

給湯器を60度にするのはなぜ?その理由を解説

給湯器のリモコンを見ていて、「なんで60度に設定するといいって言われているんだろう?」と思ったことはありませんか?
「実際にお湯を使うのは40度前後なのに、なぜわざわざ高い温度に設定しなきゃいけないの?」と疑問に感じているさんも、きっと多いはずですよね。

実はこの60度設定には、日々の生活を快適にするためのしっかりした理由があるんです。
この記事では、給湯器を60度にする理由を「配管の温度低下対策」「水栓との相性」「衛生面」の3つの視点からわかりやすく解説していきます。
読み終わった後には「なるほど、そういうことか!」とすっきり納得できるはずですよ。

給湯器を60度にする理由は大きく3つあります

給湯器を60度にする理由は大きく3つあります

結論からお伝えすると、給湯器を60度に設定するのは主に以下の3つの理由からとされています。

  • 配管を通る間にお湯が冷めてしまうから
  • サーモスタット混合水栓と相性がよく、温度調整がしやすくなるから
  • レジオネラ菌などの雑菌を抑制するのに役立つとされているから

大事なポイントは、「60度のお湯がそのまま蛇口から出てくるわけではない」ということです。
給湯器で高めに設定しておいて、蛇口や水栓の側で水と混ぜることで、私たちが実際に使いやすい温度に調整される仕組みなんですね。

なぜ60度設定が必要なのか、その理由を詳しく見てみましょう

なぜ60度設定が必要なのか、その理由を詳しく見てみましょう

理由① 配管を通る間にお湯は冷めていくから

給湯器でお湯を沸かしても、そのお湯が蛇口に届くまでの間には配管を通り抜ける必要がありますよね。
この配管の中を流れている間に、お湯の温度は少しずつ下がっていくんです。

特に冬場や、給湯器から蛇口までの距離が長い場合は、この温度低下が顕著になりやすいとされています。
たとえば給湯器の設定を40度にしていたとすると、蛇口に届くころには38度や36度になってしまうことも十分に考えられますよね。

この温度低下を「見込んで」、あらかじめ高め(50〜60℃)に設定しておくのが、60度設定の基本的な考え方とされています。
最初から余裕を持って温度を上げておくことで、蛇口で使うときにちょうどよい温度になるように計算されているんですね。

理由② サーモスタット混合水栓との相性がいいから

最近の浴室や洗面台では、「サーモスタット混合水栓」と呼ばれるタイプの水栓が多く使われるようになっています。
このサーモスタット混合水栓というのは、お湯と水を自動的に混ぜて、設定した温度のお湯を出してくれる便利な水栓のことです。

このサーモスタット混合水栓がきちんと機能するためには、給湯器側のお湯の温度が蛇口の設定温度よりも十分に高い必要があるとされています。
具体的には、水栓メーカーなどの解説によると、給湯器を50〜60℃に設定しておくことで、水栓側での温度調整がスムーズになりやすいとされているんですね。

逆に給湯器の設定温度が低すぎると、水栓側で思ったとおりの温度が出しにくくなってしまうこともあるようです。
「なんかお湯の温度が安定しないな」と感じている方は、もしかしたら給湯器の設定温度が低すぎるのかもしれませんね。

理由③ 衛生面でのメリットがあるから

給湯器を高温に設定することには、衛生面でのメリットもあるとされています。
特によく知られているのが、「レジオネラ菌」への対策です。

レジオネラ菌は、温水環境を好む細菌で、浴槽やシャワーなどを通じて感染するリスクがあるとされています。
この菌に対して、60℃以上の高温が抑制に有効だという情報が複数の解説で紹介されています。

もちろん、家庭用給湯器での衛生管理は施設用とは異なりますし、最終的には機種やメーカーの推奨に従うことが大切です。
ただ、「高めの温度を保っておくことが衛生面でも理にかなっている」という考え方は、複数の情報源でも一致しているんですね。

60度設定のメリット・デメリットを具体的に見てみましょう

60度設定のメリット・デメリットを具体的に見てみましょう

60度設定には良いことばかりではなく、注意すべき点もあります。
一緒にメリットとデメリットを確認していきましょう。

メリット① お湯の温度が安定しやすい

先ほどもお伝えしたとおり、サーモスタット混合水栓を使っているご家庭では、給湯器を50〜60℃にしておくと温度が安定しやすくなるとされています。
「シャワーの温度がなんだかバラバラ」「お湯と水の割合を調整するのが難しい」と感じているさんには、温度設定の見直しが効果的かもしれませんね。

メリット② 油汚れや食器洗いに強い

高温のお湯は、油汚れを落とすのにも効果的とされています。
キッチンで食器を洗うとき、油がついたフライパンをさっと流したいときなどには、60℃設定にしておくことで高めの温度のお湯が使いやすくなるんですね。

もちろん、蛇口から直接60℃のお湯を手に当てるわけではなく、混合水栓で適度な温度に調整しながら使うので、普段の使い方でやけどの心配をしすぎる必要はありません。
ただし、後ほど触れるデメリットにも目を通しておいてくださいね。

メリット③ 衛生面の安心感がある

先ほどご紹介したレジオネラ菌の話にもつながりますが、高めの温度設定は衛生面での安心感につながるとされています。
特に小さなお子さんやご高齢の方がいるご家庭では、「清潔なお湯を使いたい」という気持ちも強いのではないでしょうか。
そういった観点からも、60℃前後の設定は理にかなっていると言えそうですね。

デメリット① やけどのリスクに注意が必要

60℃は非常に高い温度です。
混合水栓が正常に機能していれば問題ありませんが、水栓の故障や誤操作によって高温のお湯がそのまま出てきてしまうリスクがあることは忘れてはいけません。

特に小さなお子さんや介護が必要なご家族がいる場合は、温度設定の上限を下げたり、水栓側のロック機能を活用したりといった対策も大切ですよね。
「うちは小さな子どもがいるから心配」というさんは、メーカーの推奨する安全対策もあわせて確認してみてください。

デメリット② 光熱費が上がりやすい

当然ですが、高い温度に設定するほど、ガスや電気をより多く使うことになります。
「節約したい」という方にとっては、常時60℃設定にしておくことは少し悩ましいかもしれませんね。

日常的にお風呂やシャワーに使う分には40〜50℃程度の設定でも問題ないことも多いとされています。
「食器洗いや掃除に使いたいときだけ60℃にする」など、用途に合わせて使い分けるのも一つの方法かもしれませんね。

「40度ではだめなの?」と思った方へ

「40度ではだめなの?」と思った方へ

「普段使う温度が40度くらいなんだから、最初から40度に設定しておけばいいんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんね。
それは自然な疑問だと思います。

サーモスタット混合水栓では低温設定は向かない場合がある

サーモスタット混合水栓は、「給湯側のお湯の温度」と「水側の温度」を混ぜて目標温度を作り出す仕組みです。
もし給湯器の設定温度が目標の吐水温度に近すぎると、水とうまく混ぜて調整する余地がなくなってしまうんですね。

たとえば給湯器を40℃に設定して蛇口でも40℃前後のお湯を出そうとすると、配管での温度低下もあって、なかなか思ったとおりの温度が出ないことがあるとされています。
そのため、水栓メーカーや給湯器の解説では「給湯器は50〜60℃に設定しておくことで水栓側の調整がしやすくなる」と紹介されているケースが多いんですね。

衛生面でも低温設定はリスクがある場合も

40〜50℃前後というのは、実は雑菌が繁殖しやすい温度帯とも重なっているとされています。
長時間お湯を使わない場合や、配管内に温水が溜まった状態が続く場合などは、低めの温度設定だと衛生面での懸念が増える可能性もあるとされています。

もちろんすべてのご家庭で必ずそうなるというわけではありませんが、衛生面を考えると、少し高めの設定にしておく方が安心感があるというのは理解できますよね。

こんなケースでは低温設定もあり

一方で、以下のようなケースでは低めの設定が適している場合もあるとされています。

  • 小さなお子さんや高齢者がいて、やけどリスクを下げたい場合
  • サーモスタット混合水栓ではなく、単純なシングルレバー水栓のみの場合
  • 光熱費を少しでも抑えたい場合

最終的には、ご自宅の水栓の種類や家族構成に合わせて判断するのが一番ですよね。
機種によって推奨設定も変わるので、取扱説明書やメーカーのサポートを活用して確認してみることをおすすめします。

まとめ:給湯器を60度にするのには、ちゃんとした理由があります

ここまで読んでくださったさん、ありがとうございます。
最後に今回の内容を整理してみましょう。

  • 配管での温度低下を見込んで、あらかじめ高めに設定するため
  • サーモスタット混合水栓が温度調整しやすくなるため
  • レジオネラ菌など雑菌の抑制に役立つとされているため

これらが、給湯器を60度に設定する主な理由とされています。
「60℃のお湯がそのまま蛇口から出てくる」わけではなく、水栓で水と混ぜて使うことが前提の設定なので、基本的には普段の使い方で大きな問題になることは少ないとされています。

ただし、やけどのリスクや光熱費への影響も忘れずに意識しておくことが大切ですよね。
ご家庭の状況やご使用の機種によって最適な設定は異なりますので、取扱説明書やメーカーの推奨設定もあわせて確認してみてくださいね。

「うちの設定って合っているのかな?」と思っていたさんも、今回の記事で少しでもすっきりしていただけたなら嬉しいです。
もし今の設定が合っていないかもと感じたら、ぜひリモコンを見直してみてください。
きっと毎日のお湯使いがもっと快適になりますよ。