
給湯器って、使うたびに電源を切ったほうがいいのかな?と思ったことはありませんか?
電気代が気になる今の時代、少しでも節約できるならやってみたいですよね。
でも、「毎回切るのが本当に正解なのかどうか」がよくわからなくて、なんとなくつけっぱなしにしているという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、給湯器を毎回切ることで得られる節約効果や、逆にデメリットとなるリスク、そしてメーカーが推奨する正しい使い方まで、一緒に整理していきたいと思います。
読み終わったあとには「わが家の場合はこうしよう」と判断できるようになりますよ。
結論:給湯器は「毎回切る」より「使わない時間の長さで判断する」のがベスト

先に結論をお伝えしますね。
給湯器のリモコン電源を使うたびに毎回切ることには、一定の節約効果はあるものの、その額は年間数百円程度と小さく、頻繁なオンオフによる故障リスクもゼロではないとされています。
リンナイ・ノーリツ・パロマといった大手メーカーの多くは、リモコン電源を常時オンのまま使うことを想定した設計にしているとされており、日常的に毎回切ることはメーカー側からも積極的には推奨されていないようなんですね。
では、どうすればいいの?というと、「何時間使わないか」を基準に判断するのが、今もっとも広く支持されている考え方です。
詳しく見ていきましょう。
なぜ「毎回切る」だけでは判断できないのか?

給湯器の電源オン・オフについては、実はいくつかの視点から考える必要があります。
節約になるという話もあれば、逆にリスクがあるという話も。
それぞれの理由をひとつずつ見ていきましょう。
待機電力を切ることで節約になるのは本当
給湯器のリモコンは、使っていない間も「待機電力」という少量の電力を消費しています。
この待機電力をカットするために、使い終わったらリモコンの運転スイッチをOFFにする、という習慣を持っている方もいらっしゃいますよね。
ある試算では、リモコン電源を「つけっぱなし」にした場合と「都度オフ」にした場合を比べると、年間の電気代の差額は約378円程度とされています。
「思ったより少ないな…」と感じた方もいるかもしれませんね。
節約効果は「ゼロではないけど、大きくもない」というのが正直なところのようです。
頻繁なオンオフは給湯器の寿命を縮める可能性がある
一方で、毎回電源をオン・オフすることには、デメリットもあるとされています。
専門家のブログなどでは、頻繁な電源のオンオフはリレーや電源基板の劣化を早め、故障リスクを高める場合があると指摘されています。
給湯器は決して安い買い物ではないですよね。
年間378円の節約のために、本体の寿命が縮まったとしたら、トータルでは逆に損をしてしまうかもしれません。
また、多くのメーカーは「リモコン電源は基本的に常時ON」を前提とした設計にしているとされており、日常的な毎回のオフは想定していない場合があるようなんですね。
コンセントやブレーカーを切るのはさらに注意が必要
「だったらコンセントごと抜いてしまえばいいんじゃない?」と思う方もいるかもしれませんね。
でも、これは特に注意が必要です。
一般のガス給湯器の場合、節約目的でコンセントを抜くことは推奨されていないとされています。
理由は、給湯器には凍結防止機能や安全装置が搭載されており、コンセントを抜くとこれらの機能が正常に動作しなくなる可能性があるからです。
特に冬場は、配管が凍結して破損してしまうという深刻なトラブルにつながることもあるとされています。
なお、エコキュートや電気温水器の場合は、本体の漏電遮断器を「切」にすることで正しく電源を切る方法があるとされています。
どのブレーカーに対応しているかわからない場合は、専門業者に相談するのが安心かもしれませんね。
具体的な場面別の判断基準:こんなときはどうする?

「じゃあ、どんなときに切ってよくて、どんなときは切らないほうがいいの?」という疑問が出てきますよね。
具体的な場面ごとに整理してみましょう。
ケース1:仕事や買い物で数時間外出するとき
日中、数時間ほど外出する程度であれば、リモコン電源は入れっぱなしで問題ないとされています。
帰ってきたらすぐにお湯が使えますし、短時間のオフで得られる節約額はほんのわずかです。
毎朝出かけるたびに電源を切って、帰るたびに入れる、という習慣は、給湯器に余計な負担をかける可能性もあるので、数時間程度の外出ならつけっぱなしがおすすめです。
ケース2:半日〜1日以上、まったく使わないとき
たとえば、日帰り旅行や職場の研修などで半日以上家を空けるとき、あるいは「今日はもうお風呂も洗い物もしないな」という夜など。
こういった場面では、リモコン電源を切ることで多少の節約になりますし、安全面でも問題は少ないとされています。
ただし、冬場はこの限りではありません。
凍結防止機能が動かなくなる恐れがあるため、冬季はリモコン電源を切っても本体への電源(コンセントやブレーカー)は入れたままにしておくのが安心とされています。
ケース3:数日以上の旅行・長期不在のとき
1泊以上の旅行や、数日間家を空けるというときはどうでしょうか。
こういった場合は、リモコン電源を切ることが推奨されることが多いようです。
ただし、繰り返しになりますが、コンセントを抜いたりブレーカーを落としたりするのは、特に冬場は避けたほうが安全とされています。
エコキュートの場合は本体の漏電遮断器を操作する正しい手順があるので、取扱説明書を確認してみてくださいね。
ケース4:節電意識が高くて、とにかく毎回切りたいという場合
「それでも毎回切りたい!」という方もいらっしゃるかと思います。
そのお気持ち、よくわかります。
節約したいという気持ちは大切ですし、年間数百円でもゼロではないですからね。
ただ、毎回切ることでのデメリット(基板の劣化・故障リスク)も念頭に置きながら運用することをおすすめします。
給湯器の修理や交換は数万円〜十数万円以上かかることもありますので、トータルのコストで考えると、神経質になりすぎないほうがよいかもしれませんね。
まとめ:給湯器を毎回切るかどうかは「時間で判断する」のがちょうどいい

今回の内容を整理すると、以下のようになります。
- 給湯器のリモコン電源を都度OFFにすることで、待機電力の節約になる。ただし年間の差額は約378円程度とされており、効果は限定的。
- 頻繁なオンオフはリレーや電源基板の劣化を早める恐れがあるとされており、多くのメーカーは常時ONを前提とした設計をしているとされている。
- 数時間程度の外出ならつけっぱなしでOK。半日〜1日以上使わないなら切ってもよい。数日以上の長期不在では切るのが推奨されるケースが多い。
- コンセントを抜いたり、ブレーカーを落としたりするのは、凍結防止機能や安全装置の観点から推奨されていない場合が多い。特に冬場は注意が必要。
つまり、「毎回切る」か「ずっとつけっぱなし」かの二択ではなく、「どれくらい使わない時間が続くか」を基準に判断するのがいちばんバランスのよい方法と言えそうです。
あなたのご家庭に合ったやり方を見つけてみましょう
給湯器の使い方って、意外と奥が深いですよね。
「ちゃんと節約できているのかな」「余計な電気代を払っていないかな」と思って調べてみたら、思っていたより複雑だった、という方も多いのではないでしょうか。
まずは今日から、「短時間の外出ならつけっぱなしでOK、長時間使わないならリモコンを切る、コンセントは基本的に抜かない」という基本ルールを意識してみてください。
それだけで、故障リスクを抑えながら、できる範囲の節約ができるようになりますよ。
難しく考えすぎず、少しずつ自分たちの生活に合った使い方を見つけていきましょう。
きっと、ちょうどいいバランスが見えてきますよ。