
給湯器のリモコンを見たら、時刻表示がチカチカ点滅していて「920」という数字が出ている…。
「これって故障?」「お湯が急に出なくなったりしない?」と、きっとドキッとしてしまいましたよね。
朝のシャワーや食器洗い、毎日のお風呂など、給湯器は生活に欠かせないものだからこそ、こういう表示が出ると不安になりますよね。
でも、大丈夫です。この記事を読めば、「920」が何を意味するのか、今すぐやるべきことは何か、費用感はどのくらいかが全部わかります。
焦らず一緒に確認していきましょう。
「920」点滅の正体は「中和器の寿命予告」です

結論からお伝えすると、ノーリツ給湯器に表示される「920」は、「中和器(ちゅうわき)という部品の寿命が近づいていますよ」というお知らせ表示です。
給湯器がいきなり壊れた、というわけではありません。
どちらかというと、車のガソリンランプが点灯したようなイメージに近いんですね。「今すぐ止まる!」ではなく、「そろそろ対処してくださいね」という予告のサインです。
ただし、放置してしまうのは要注意です。
早めに対処することで、「突然お湯が出なくなる」という最悪の事態を防ぐことができますよ。
なぜ「920」が点滅するの?その仕組みをわかりやすく解説

「920」はエコジョーズ特有のエラーなんです
まず前提として、「920」が表示されるのは「エコジョーズ」タイプの給湯器に限られているとされています。
エコジョーズとは、排気の熱を再利用して省エネ・節約を実現した高効率ガス給湯器のことです。
エネルギー効率が高く、ガス代の節約になるとして広く普及しているんですね。
ところが、この高効率な仕組みを使う際に、一つ避けられないことがあります。
それが「酸性のドレン水(凝縮水)」の発生です。
「中和器」とはどんな部品?
エコジョーズが排気熱を再利用するとき、排気ガスが冷やされて水分が凝縮します。
この水分は酸性を持っており、そのまま排水してしまうと環境や排水管に影響を与えてしまいます。
そこで活躍するのが「中和器」という部品です。
中和器は、酸性のドレン水を安全な状態に中和してから排水するための、エコジョーズに欠かせない部品なんですね。
中和器の内部には「中和剤」という消耗材が入っています。
この中和剤は使うたびに少しずつ減っていき、ある程度消耗すると中和性能が落ちてきます。
その「寿命が近づいた」タイミングでリモコンに「920」が点滅表示されるとされています。
なぜ「時刻表示がチカチカ」するの?
「時間表示が点滅しているから、時計の設定がおかしいのかな?」と思った方も多いかもしれませんね。
実はこれ、時計の故障や設定ミスではなく、給湯器側からのお知らせとして、あえて時刻表示を点滅させている仕様なんです。
「920」の数字と合わせて時刻表示がチカチカしている場合は、ほぼ確実に「中和器の寿命予告」のサインと考えてよいとされています。
時計の設定を変えても解決しないので、そこは安心してくださいね。
放置するとどうなる?「920→930」への移行が怖い理由

「920」の段階ではまだお湯は使える
「920」が点滅している段階では、多くの場合まだ給湯器は動いていて、お湯を使うことができるとされています。
だから「まあ、まだ使えるし…」と後回しにしてしまう方も少なくないんですね。
でも、ここが落とし穴なんです。
放置すると「930」に変わり、お湯が出なくなる可能性も
「920」の段階で対処せずに使い続けると、次のステップとして「930」というエラーに移行するケースがあるとされています。
「930」になると、給湯器が完全に使用できなくなって、お湯が出なくなってしまう可能性があります。
真冬にお湯が突然出なくなるのは、本当に困りますよね。
「920」はいわば「今なら間に合う最後の警告」とも言えるんですね。
早めに動くことで、「930」への移行を防ぐことができますよ。
リセットしても根本解決にはならない
「リモコン操作で一時的に点滅を消す方法はないの?」と思う方もいるかもしれませんね。
実は一時的なリセット操作で表示を消すことができる場合もあるとされています。
ただし、中和器そのものを交換しない限り、根本的な解決にはならず、いずれ再発するとされています。
「消えた!よかった」と安心してしまうのが、一番危険なパターンかもしれません。
「920」が出たときの具体的な対処法
まず確認すること
「920」が表示されたら、まず以下を確認してみましょう。
- 給湯器の型番(本体に貼られているラベルで確認できます)
- エコジョーズタイプかどうか
- 設置してから何年経っているか
特に使用年数は、次のアクション(修理か買い替えか)を判断するうえでとても重要なポイントです。
使用年数で判断する「修理か・買い替えか」
一般的に、給湯器の寿命は10年前後と言われることが多いです。
この目安をもとにすると、次のような判断が参考になりますよ。
- 使用年数が10年未満の場合:中和器のみ交換して修理を検討するのが一般的です
- 使用年数が10年以上の場合:中和器以外の部品も劣化している可能性があるため、給湯器本体の買い替えを検討するのもよいとされています
もちろん、最終的な判断は業者さんに点検してもらってから決めるのが一番安心ですよ。
依頼先はどこがいい?
対処の依頼先としては、以下の3つが一般的とされています。
- ノーリツ公式のサポート窓口・Webフォーム:ノーリツの公式サイトでは「920」エラーへの対応として中和器交換の依頼をオンラインで受け付けているとされています
- 地元のガス会社:ガスの点検や給湯器の修理を依頼できることが多いです
- 給湯器専門の設備業者:複数社から見積もりを取ると費用感の比較ができます
いずれにしても、「自分でなんとかしよう」とはせず、必ず専門業者に依頼することが大切です。
費用の目安はどのくらい?
気になる費用感ですが、業者・機種・地域によって差があるため、あくまでも目安としてご参考にしてください。
- 中和器のみ交換する場合:数万円程度が目安とされることが多いです(機種や業者によって変動します)
- 給湯器本体を交換する場合:20万円前後〜が一般的な目安として紹介されていることが多いです(機種・工事内容によって異なります)
「修理と交換、どっちがお得?」という判断は、使用年数と本体の状態をふまえて業者さんと一緒に考えるのが、一番納得のいく選択につながりますよ。
具体的なケースで考えてみましょう
ケース①:設置から7年・朝に「920」が点滅して気づいた
給湯器を設置してから7年目の春、朝リモコンを見たら時刻がチカチカして「920」が表示されていたケースです。
お湯はまだ普通に出ていたため「様子見しようかな」と思いがちですよね。
でも、使用年数が10年未満であることと、まだ「920」の段階であることから、中和器交換で対処するのが現実的な選択肢とされています。
早めにノーリツ公式や業者へ連絡し、中和器の交換を依頼することで、「930」への移行を防いで安心して使い続けることができますよ。
ケース②:設置から12年・「920」がずっと点滅していたのに放置してしまった
設置してから12年経つ給湯器で、しばらく前から「920」が点滅していたのに忙しくて放置していたケースです。
ある日突然「930」に移行してしまい、お湯が出なくなってしまった…というのは、よく聞くパターンです。
この場合、使用年数が12年と長いこともあり、中和器の交換だけでなく他の部品の劣化も進んでいる可能性があるとされています。
業者さんに全体の状態を見てもらい、本体ごとの交換を提案されるケースも多いようです。
「920」の段階で早めに動いていれば、もう少し選択肢があったかもしれませんね。
ケース③:「時刻表示が点滅してる、時計が壊れた?」と勘違いしていた
リモコンの時刻表示がチカチカしているのを「時計の設定がずれた?」と思い込み、何度も時刻合わせをしていたケースです。
何をしても点滅が直らないので調べてみたら「920」のお知らせだったと気づいた…というパターン、意外と多いんですよね。
時刻表示の点滅+「920」の数字が出ていたら、時計の問題ではなく中和器の寿命予告と判断してください。
取扱説明書のエラーコード一覧を確認するか、ノーリツの公式サイトで「920」を調べると、すぐに確認できますよ。
まとめ:「920」は「今すぐ動いて」のサインです
ここまでの内容を整理しますね。
- ノーリツ給湯器の「920」点滅は、中和器の寿命が近づいたことを知らせるお知らせ表示です
- 給湯器が今すぐ止まるわけではありませんが、放置すると「930」に移行してお湯が出なくなるリスクがあります
- リセット操作で一時的に表示を消しても、中和器を交換しない限り根本解決にはなりません
- 使用年数が10年未満なら中和器交換、10年以上なら本体交換も検討するのが一般的とされています
- ノーリツ公式・ガス会社・給湯器専門業者に早めに相談するのがベストです
「920」は、給湯器が私たちに「そろそろ助けてください」とやさしく教えてくれているサインかもしれませんね。
大きなトラブルになる前に、ぜひ早めに対処してあげてください。
「どこに連絡すればいいかわからない」という方も、まずはノーリツの公式サイトや、ガス会社の窓口に電話一本入れるだけでOKです。
一歩動くだけで、ぐっと安心に近づきますよ。
今日、時間があるときにぜひ確認してみてくださいね。