美容室の給湯器号数はどう選ぶ?

美容室の給湯器号数はどう選ぶ?

美容室の開業や改装を考えているとき、「給湯器って何号を選べばいいんだろう?」と悩んでいませんか?
シャンプー中にお湯が急に冷たくなってしまったら、お客様に申し訳ないですし、最悪の場合は営業そのものに影響が出てしまうかもしれませんよね。

でも、給湯器の号数って、なんだか専門的でわかりにくいですよね。
「とりあえず大きいのを選べばいい?」「家庭用でも大丈夫?」そんな疑問を持っているオーナーさんも多いはずです。

この記事では、美容室の給湯器号数の基本的な考え方から、シャンプー台数に合わせた具体的な目安、さらに複数台設置のメリットまで、一緒に整理していきますね。
読み終わる頃には、きっと「自分のサロンに合う給湯器」のイメージがはっきりしてくるはずですよ。

美容室の給湯器号数は「シャンプー台数 × 使用湯量」で決まります

美容室の給湯器号数は「シャンプー台数 × 使用湯量」で決まります

結論からお伝えすると、美容室の給湯器号数はシャンプー台数と同時使用量をもとに選ぶのが基本とされています。

目安としては、シャンプー台1台につき16〜20号クラスが必要とされており、台数が増えるほど必要な号数も大きくなっていきます。
家庭用の24号では美容室の使い方には不足しやすいケースが多く、業務用の32〜50号クラスを選ぶことが一般的とされています。

「え、そんなに大きい号数が必要なの?」と驚いた方もいるかもしれませんね。
次のセクションで、その理由をくわしく見ていきましょう。

なぜ美容室には大きな号数の給湯器が必要なのか

なぜ美容室には大きな号数の給湯器が必要なのか

そもそも「給湯器の号数」って何を意味するの?

給湯器の号数とは、「1分間に水温+25℃のお湯を何リットル出せるか」を示す指標とされています。

  • 16号 = 毎分16リットル
  • 24号 = 毎分24リットル
  • 32号 = 毎分32リットル
  • 40号 = 毎分40リットル
  • 50号 = 毎分50リットル

数字が大きいほどお湯をたくさん作れるわけですね。
家庭用は16〜24号が主流ですが、美容室のように大量のお湯を連続して使う場所では、これでは追いつかないことが多いんです。

美容室のお湯の使い方は家庭とは全然違う

家庭でお湯を使う場面といえば、朝のシャワー、洗い物、お風呂……といった具合で、ある程度時間をずらして使いますよね。

一方、美容室ではどうでしょうか。
複数のシャンプー台を同時に稼働させながら、スタッフの手洗いや器具の洗浄なども並行して行われます。
しかも、シャンプーは「短時間でお湯を大量に流す」という使い方をするため、瞬間的な湯量がとても多くなるのが特徴なんですね。

この「同時に・大量に・連続して」使うという点が、美容室で大きな号数が必要とされる一番の理由とされています。

家庭用と業務用、同じ号数でも性能が違う

「じゃあ、家庭用の24号を美容室に置けばいいんじゃないの?」と思った方もいるかもしれませんね。

実はここに大きな落とし穴があります。
同じ24号でも、家庭用は入浴やキッチンでの使用を前提に設計されているのに対し、業務用は長時間の連続使用や高頻度のオンオフに耐える仕様とされています。

美容室では「お湯切れ=営業停止」に直結してしまうこともあるため、業務用の32〜50号クラス、あるいは電気温水器やサロン専用のボイラーを選ぶことが推奨されているんですね。

号数の計算方法ってどうするの?

必要な号数の計算は、大まかに以下のように考えるとよいとされています。

必要号数 ≒ 同時使用するシャンプー台数 × 12〜20L/分 + 手洗い等の湯量

たとえば、シャンプー台を3台同時に使う場合は…
3台 × 16L/分 = 48L/分、つまり50号前後が必要とされています。

ただし、この計算はあくまでも参考値です。
実際の設計は専門業者さんや設備士さんに相談しながら進めることをおすすめしますよ。

シャンプー台数別の号数目安を具体的に見てみよう

シャンプー台数別の号数目安を具体的に見てみよう

それでは、シャンプー台数ごとの号数の目安を整理してみますね。
情報源によって若干の違いがありますので、「最低ライン」と「安心ライン」の2段階でご紹介します。

具体例① シャンプー台1〜2台の小規模サロン

1人でゆったり営業するマンションサロンや、2台でこじんまり運営する小規模サロンのケースです。

  • 最低ライン:シャンプー台1台なら16号1台、2台なら24号1台
  • 安心ライン:シャンプー台1台+手洗いを考えると24〜32号、2台なら32〜40号

「開業したばかりでコストを抑えたい」という場合は最低ラインを、「お湯切れは絶対に避けたい」という場合は安心ラインを参考にするとよいかもしれませんね。

また、シャンプー台2台に対して16号×2台を別系統で設置し、故障リスクを分散させるサロンも増えているとされています。
1台が壊れても、もう1台でしのげるというのは心強いですよね。

具体例② シャンプー台3〜4台の中規模サロン

スタッフが複数人いて、賑やかに営業している中規模サロンのケースです。

  • 最低ライン:シャンプー台3台なら32号1台、4台なら24号2台(並列)
  • 安心ライン:シャンプー台3台なら40〜50号、4台以上なら50号以上または複数台設置

3台同時使用の場合、50〜60号相当が必要になるケースもあるとされています。
これだけ大きな号数になると、業務用の給湯器一択といっても過言ではないかもしれません。

また、美容器具メーカーの推奨例では「シャンプー台3〜4台なら24号並列」とされているケースもありますので、1台の大型機にするか、複数台を並列運転するかの選択が出てきますね。

具体例③ 大規模サロンや増床を検討している場合

席数が多く、将来的に拡張も考えているような大型サロンのケースです。

  • 基本の考え方:50号以上の業務用給湯器、または複数台の並列運転
  • 最先端の選択肢:電気温水器やヒートポンプ給湯システム

タカラベルモントなどのサロン専用メーカーでは、大規模サロン向けの電気温水器やヒートポンプ給湯システムがラインナップされているとされています。
「大能力+省エネ」を両立できるのが魅力ですよね。

また、メーカーは給湯器2台の並列運転で最大2倍の給湯量を確保できることを強調しており、増床・設備拡張時にも既存の設備を活かせる点がメリットとされています。

給湯器選びで一緒に確認しておきたいこと

ガス管の口径とガス容量も忘れずに

給湯器の号数を決めたら、合わせてガス設備の確認も必要です。
たとえばシャンプー台2台の場合、ガス給湯器を使うならガス管の口径20mm以上・ガス容量7号以上が必要とされています。

いくら大きな号数の給湯器を置いても、ガスの供給量が不足していては本末転倒になってしまいますよね。

電力容量も合算して確認を

給湯器だけでなく、ドライヤー・照明・エアコンなどすべての電力を合算して、電力容量が足りているかどうかも確認しておく必要があるとされています。

特に古い物件を改装して美容室にする場合は、電気容量が美容室仕様になっていないケースも多いようです。
「給湯器は選んだけど、ブレーカーがすぐ落ちる」なんてことにならないように、電気工事士さんへの相談もセットで進めたいですね。

「大号数1台」か「中号数2台」か、どちらが自分に向いてる?

同じ給湯能力を確保するにしても、大きな号数を1台置くか、中くらいの号数を2台並べるかという選択があります。

  • 大号数1台のメリット:設置スペースが1か所で済む・初期コストがまとまりやすい
  • 中号数2台のメリット:故障時にもう1台でカバーできる・将来の増設がしやすい

どちらが正解というわけではなく、お店の規模や予算、リスク管理の考え方によって変わってくるかもしれませんね。
設備業者さんと相談しながら、自分のサロンに合ったスタイルを選んでいけると安心です。

まとめ:給湯器号数は「余裕を持った設計」が美容室の安心につながります

ここまで一緒に見てきた内容を整理しますね。

  • 給湯器の号数とは「1分間に作れるお湯の量(リットル)」を示す指標
  • 美容室ではシャンプー台1台あたり16〜20号クラスが目安とされている
  • 家庭用24号では不足しやすく、業務用32〜50号クラスの採用が一般的とされている
  • シャンプー台2〜3台では複数台の並列設置もおすすめ
  • 給湯器の号数だけでなく、ガス管の口径や電力容量もセットで確認が必要

「お湯切れ=営業への影響」になりやすい美容室だからこそ、給湯器の号数選びは余裕を持った設計が大切とされています。
コストを抑えたい気持ちもよくわかりますが、開業後に後悔しないためにも、最初の設計をしっかり考えておきたいですね。

もしかしたら、まだ「自分のサロンに何号が必要なのか正直よくわからない」と感じている方もいるかもしれません。
そんなときは、ぜひ美容室の設計や設備に詳しい専門業者さんや設備士さんに相談してみてください。
シャンプー台の配置や使い方をふまえたうえで、最適な号数を一緒に考えてもらえるはずです。

せっかく開業する大切なサロン、給湯器の選び方ひとつで快適さが大きく変わってきます。
この記事が、あなたさんの給湯器選びの第一歩になれば、とても嬉しいです。
一緒に理想のサロンをつくっていきましょうね。