
お風呂に入ろうとしたら、給湯器のリモコンに見慣れない数字が表示されていた…なんて経験はありませんか?
「これって故障?」「どうすればいいの?」と、きっと焦ってしまいますよね。
実は、給湯器のエラー表示は「いきなり壊れた」というわけではなく、給湯器が自分の状態を教えてくれているサインであることがほとんどなんです。
正しく意味を理解して、適切に対処できれば、多くの場合は落ち着いて解決できますよ。
この記事では、給湯器のエラーとは何か、よく見るエラーコードの意味と原因、自分でできる初期対応の手順、そして絶対に見逃してはいけない危険なサインまで、一緒に丁寧に確認していきましょう。
給湯器のエラーは「異常を教えてくれる安全サイン」です

まず最初に知っておいてほしいのですが、給湯器のエラー表示は「安全装置が正しく働いた結果」であることがほとんどです。
つまり、エラーが出た=即壊れた、というわけではないんですね。
「安全にお湯をつくれない状態を検知したので、一時停止しました」というメッセージだと思っていただくと、少し気持ちが楽になりませんか?
エラーコードとは、給湯器本体やリモコンが点火不良・過熱・排気異常・給水異常・ふろ循環不良などの問題を検知したときに表示する識別番号です。
この番号を見れば、どんな系統の問題が起きているのかをある程度把握できるようになっています。
表示される場所は、多くの場合台所や浴室のリモコン画面です。
本体ではなくリモコンに出てくるので、「本体は大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、リモコンはいわば給湯器の「メッセージボード」なんですよね。
なぜエラーが表示されるの?その理由を詳しく見てみましょう

給湯器は常に自分の状態を監視しています
給湯器には、ガスの燃焼・水の流れ・温度・排気など、さまざまな状態を常にチェックするセンサーが内蔵されています。
何か1つでも「安全に動かせない」と判断したとき、給湯器は運転を止めてエラーコードを表示します。
これは、ガス漏れや過熱などの重大事故を未然に防ぐための仕組みなんですね。
「エラーが出た=給湯器が守ってくれた」とも言えるかもしれませんね。
エラーには「緊急度」があります
エラーは一律に「大変!修理が必要!」というわけではなく、緊急度によって大きく3つに分けて考えるとわかりやすいです。
- 様子見でOKなもの:一時的な影響(天候・凍結など)でリセットすれば回復することが多い
- 早めに業者へ連絡すべきもの:繰り返し出るエラーや、使用期間が長い場合の点検通知など
- すぐに使用を停止すべきもの:ガス臭・異常な煙・排気異常など、安全に関わる重大なサイン
この3段階を意識するだけで、エラーへの対応がぐっとスムーズになりますよ。
まず自分でできる初期対応の手順
エラーが出たとき、焦って業者を呼ぶ前に、次の項目を順番に確認してみてください。
これだけで解決することも意外と多いんです。
- 電源リセット:リモコンを切って再投入、または本体の電源プラグを10秒ほど抜いて戻す
- ガス栓の確認:給湯器のガス栓がきちんと開いているか確認する
- ガスメーターの確認:地震などの後はガスメーターがロックされていることがあるので、復帰操作をする
- 水栓の確認:水が正常に供給されているか確認する
- ブレーカーの確認:電源系統が落ちていないかチェックする
- 給排気口の確認:虫の巣・ゴミ・雪などで詰まっていないか見てみる
これらの確認を済ませてもエラーが消えない場合や、繰り返しエラーが出る場合は、専門の業者への相談をおすすめします。
よく見るエラーコード、3つの具体例で確認しましょう

「エラーコードと言われても、どれがどれかよくわからない…」そう感じる方も多いと思います。
ここでは、特によく見られる代表的なエラーコードを3つ、具体的に見ていきましょう。
エラーコード「111」または「11」:点火不良
これはもっともよく見られるエラーコードの1つで、給湯器がうまく点火できなかった状態を示しています。
主な原因として考えられるのはこのようなものです。
- ガス栓が閉まっている
- ガスの供給が一時的に止まっている
- 排気口が詰まっていて、うまく燃焼できない
- 冬場の水道管の凍結による給水不良
- 強風や大雨などの悪天候による一時的な影響
まずはガス栓の確認・電源リセットを試してみてください。
特に冬場や悪天候の後は、天候が落ち着いてからもう一度試してみると回復することもありますよ。
ただし、何度リセットしても繰り返し同じエラーが出る場合は、内部の部品に問題がある可能性もあるかもしれませんね。
その場合は無理せず業者さんに相談しましょう。
エラーコード「888」または「88」:標準使用期間の超過通知
このエラーは、少し他のものと性質が違います。
「今すぐ故障した」というわけではなく、「そろそろ点検・交換を検討してくださいね」というお知らせなんですね。
給湯器には安全に使用できる「標準使用期間」があり、一般的に10年前後とされています。
その期間を超えると、このコードが表示されることがあります。
888が出ても、すぐに壊れるわけではありませんが、長く使っている給湯器は部品の劣化が進んでいる可能性があるので、早めにメーカーや業者に点検を依頼することをおすすめします。
「もう少し使えるかな」と思っていても、内部の劣化が進んでいると重大な故障につながることもあるかもしれないので、早めの対応が安心ですよね。
エラーコード「032」:浴槽の排水栓の閉め忘れ
このエラーは、ふろ自動機能を使ったときに、浴槽の排水栓が開いたままになっていることを検知したときに表示されることがあります。
お湯を張ろうとしても排水栓が開いていると、永遠にお湯が溜まらない状態になってしまいます。
空焚き防止のために、給湯器が自動的に運転を止めてエラーを表示するわけですね。
対処法は、排水栓をきちんと閉めてからリセットするだけ。
「あ、そういえば栓をしてなかった!」という、意外とよくあるケースなんです。
もしかしたら、あなたさんも一度は経験があるかもしれませんね。
これだけは見逃さないで!危険なサインとは

こんな症状があるときは、すぐに使用をやめてください
エラーコードの中には、「様子を見ていい」ものと「すぐに止めなければいけない」ものがあります。
以下のような症状が出ているときは、自己判断で使い続けず、すぐに使用を停止して専門業者またはガス会社に連絡してください。
- ガスの臭いがする
- 異常な煙が出ている
- 排気口から変な音がする
- 燃焼中に異常に火が揺れたり消えたりを繰り返す
- 本体が異常に熱くなっている
これらは給湯器の安全装置が「危険な状態」を検知しているサインです。
「少しくらい大丈夫かな」と思わずに、安全第一で行動してほしいと思います。
エラーを無視して使い続けることのリスク
エラーが出ても「お湯がそれなりに出るから」「すぐに消えるから」と、そのまま使い続けるのは少し危険かもしれません。
給湯器のエラーは、安全装置が検知した問題のサインです。
特にガス・燃焼・排気に関わるエラーを無視した場合、一酸化炭素中毒やガス漏れなどの重大な事故につながるリスクもあります。
「大丈夫だろう」という楽観的な判断は、この分野ではとても危険なんですね。
まとめ:給湯器のエラーは「サイン」。正しく読み取って安心して使いましょう
この記事で一緒に確認してきたことを、最後に整理してみましょう。
- 給湯器のエラーは「安全装置が異常を検知して教えてくれているサイン」です
- エラーコードには点火不良・過熱・循環不良・点検通知などの種類があります
- まず試したいのは電源リセット・ガス栓確認・ガスメーター確認・給排気口の確認です
- 「111/11」は点火不良、「888/88」は使用期間超過の通知、「032」は排水栓の閉め忘れが代表的です
- ガス臭・異常な煙・排気異常がある場合はすぐに使用を止めて業者に連絡してください
- 繰り返しエラーが出る場合や、10年以上使用している場合は早めの点検・交換の検討をおすすめします
給湯器のエラーって、最初は本当に焦りますよね。
でも、「何が起きているのか」を少し知っているだけで、冷静に対処できるようになるんです。
「エラーが出た=パニック」ではなく、「エラーが出た=まず確認してみよう」という気持ちで向き合えるようになると、きっと毎日の暮らしが少し安心できるものになると思いますよ。
もし今エラーが出ていて「どうすればいいかわからない」という状況なら、まずは落ち着いてこの記事で紹介した初期対応を試してみてください。
それでも解決しない場合や、危険なサインがある場合は、迷わず専門の業者さんやガス会社に相談してくださいね。
あなたさんと大切なご家族の安全が、なによりも大切ですから。