
外壁塗装の工事が始まるとき、「給湯器ってそのままにしていて大丈夫?」「工事中にお風呂は使えるの?」と不安になりますよね。
塗料や高圧洗浄の水が給湯器に入ったら壊れてしまうのでは……と心配している方も多いかもしれませんね。
実は、外壁塗装における給湯器の養生は、ただ「カバーをかければOK」というものではなく、やり方を間違えると火災や一酸化炭素中毒につながる危険があるとされています。
だからこそ、事前にきちんと知っておくことがとても大切なんですね。
この記事では、外壁塗装中の給湯器の養生について、基本的なルールから「なぜ養生中に使ってはいけないのか」という理由、具体的なやり方まで、一緒にわかりやすく確認していきましょう。
読み終わるころには、工事前の不安がスッキリ解消されているはずですよ。
外壁塗装中の給湯器養生のポイントは「排気口を塞がないこと」

結論からお伝えすると、外壁塗装中の給湯器の養生で最も大切なのは、「塗料や水から給湯器を守りながら、吸気口・排気口は絶対に塞がない」という点です。
そして、養生している状態では原則として給湯器を使用してはいけないとされています。
多くの塗装業者さんが工事期間中の給湯器の使用を禁止しているのには、ちゃんとした理由があるんですね。
一見「ビニールシートをかぶせておけばいいんじゃない?」と思いがちですが、給湯器はガスで燃焼し、高温の排気を出す機器です。
排気や吸気が少しでも妨げられると、重大な事故につながる可能性があるとされています。
なぜ給湯器の養生はそんなに気をつける必要があるの?

給湯器の養生がなぜここまで慎重に行わなければならないのか、その理由を詳しく見ていきましょう。
給湯器はガス燃焼機器だから、ちょっとした違いが大事故につながる
エアコンの室外機なら、吸気口を塞がない専用カバーで養生すれば運転を継続できるとされています。
でも給湯器は、エアコンとはわけが違うんですね。
給湯器はガスを燃焼させて熱を作り出す機器です。
燃焼には空気(酸素)が必要で、燃焼後には高温の排気が出ます。
この吸気・排気のルートを少しでも妨げると、以下のような深刻な問題が起きるとされています。
- 着火不良・異常着火による機器の故障や周辺の火災リスク
- 養生シート(ビニール・段ボールなど)への引火・発火
- 不完全燃焼による一酸化炭素の発生と中毒のリスク
一酸化炭素は無色・無臭のため気づきにくく、気がつかないうちに室内に入り込んで中毒を引き起こすことがあるとされています。
ガス機器メーカーや安全啓発の専門家からも「養生中は絶対に給湯器を使わないように」と強く注意喚起されているほどなんですね。
高圧洗浄の水が入り込むだけでも故障の原因になる
外壁塗装の工程では、まず高圧洗浄で外壁の汚れを落とします。
この高圧洗浄の水が給湯器の内部に入り込んでしまうと、電子部品や燃焼部分が故障する可能性があるんですね。
だからこそ、高圧洗浄の前から給湯器をしっかり養生しておくことが必要とされているわけです。
外壁塗装の工事はまず養生から始まりますが、給湯器の養生はとくに丁寧に行う必要があるといえますね。
養生材の種類も重要!ガムテープは使ってはいけない
「どうせ養生するなら何でもいいんじゃない?」と思う方もいるかもしれませんね。
でも実は、使う養生材の種類も大切なポイントなんです。
給湯器の排気口周辺にガムテープを使って養生すると、給湯器が発する熱によってガムテープの粘着が溶け出したり、トラブルを引き起こしたりする可能性があるとされています。
そのため、養生には一般的にマスキングテープ(紙テープ)+ビニールシートを組み合わせて使うのが基本とされています。
給湯器養生の具体的なやり方を工程別に見てみよう

では実際の現場では、どのように給湯器を養生しているのでしょうか。
工程ごとに見ていくと、全体のイメージがわかりやすいですよ。
具体例①:高圧洗浄前の養生
外壁塗装の最初の工程は高圧洗浄です。
この前に、給湯器をビニールシートと紙テープ(マスキングテープ)でしっかりと覆います。
このとき重要なのが、吸気口・排気口の部分だけは完全に塞がず、空間を確保して養生することです。
プロの職人さんは、この開口部の周囲を覆いつつも、空気の通り道をきちんと残した状態で養生するとされています。
もちろん、この段階から給湯器の使用は禁止です。
工事期間中はお風呂や給湯が使えなくなるため、事前に施主さんへしっかりと説明し、スケジュールを調整することが大切とされています。
具体例②:塗装工程中の養生
塗装の工程でも、給湯器の養生は継続されます。
塗料が給湯器本体の外観やラベルに付着しないよう、本体全体をビニールシートで保護します。
ただし、ここでも吸気口・排気口を完全に覆ってしまうことはNG。
本体の外装を守ることと、排気口・吸気口を塞がないことの両立が求められるわけです。
また、テープはガムテープではなくマスキングテープを使用します。
給湯器周辺の外壁を塗装する際も、給湯器を避けて丁寧に作業が進められます。
具体例③:養生前後のチェックと撤去後の確認
養生をする前には、給湯器のコンセントや配管に異常がないかを確認することが大切とされています。
また、施主さんに現在の使用状況をヒアリングして、工事中の対応について一緒に確認するのが丁寧な対応といえますね。
養生が完全に撤去されるのは、基本的に全工程が終わってからです。
養生撤去後も、給湯器本体や周辺の配管に塗料が付いていないか、傷がついていないかを確認してもらうと安心ですね。
もしどうしても工事中に給湯器を使わなければならない事情がある場合は、一時的に養生を外して使用し、使用後に再び養生するという対応が検討されることもあるとされています。
ただし、その場合も必ず職人さんに相談した上で進めることが大切です。
給湯器裏側の外壁はどうなるの?
「給湯器の裏の外壁はちゃんと塗れるの?」と気になる方もいますよね。
実は、給湯器は専門業者でないと取り外せないため、給湯器裏側の外壁は基本的に塗装できないことが多いとされています。
そのため、外壁塗装と給湯器の交換のタイミングをあわせて検討するという考え方も最近は広がっているようです。
給湯器の交換時期が近いなら、外壁塗装と同時期に交換すれば、裏側の外壁もきれいに塗装できるかもしれませんね。
外壁塗装中の給湯器養生まとめ

ここまで一緒に確認してきた内容を整理しましょう。
- 給湯器の養生は「塗料・水から本体を守りつつ、吸気口・排気口は絶対に塞がない」ことが基本
- 養生材はマスキングテープ(紙テープ)+ビニールシートを使用し、ガムテープはNG
- 養生中の給湯器の使用は原則禁止(火災・異常着火・一酸化炭素中毒のリスクがあるとされている)
- エアコン室外機は条件付きで使用できる場合があるが、給湯器はより厳しい制約がある
- 工事期間中はお風呂・給湯が使えなくなるため、事前の説明・スケジュール調整が大切
- 給湯器裏側の外壁は塗装できないことが多いため、交換タイミングとあわせて検討する方法もある
給湯器の養生は、一見地味な作業に見えますが、実はとても大切で慎重に行う必要があるプロセスなんですね。
きちんと養生を行ってくれる業者さんかどうかは、工事の品質と安全性に直結する大切なポイントといえるかもしれません。
不安なことは遠慮なく業者さんに聞いてみましょう
外壁塗装の工事期間中、給湯器が使えないのは正直不便ですよね。
「何日くらい使えないの?」「工事中にどうしてもお湯が必要な場合は?」など、気になることがあれば、ぜひ工事を依頼する業者さんに遠慮なく聞いてみてくださいね。
きちんとした業者さんなら、養生の方法や工事期間中の生活への影響について、丁寧に説明してくれるはずです。
逆にいえば、この点の説明が曖昧な業者さんは、少し注意が必要かもしれませんね。
「給湯器の排気口はどのように養生しますか?」と一言確認するだけで、業者さんの知識や丁寧さが見えてくることもあります。
大切なお家の外壁塗装を安心して任せるためにも、気になることはどんどん質問してみましょう。
きっと、信頼できる業者さんとの出会いが、満足のいく外壁塗装につながっていくはずですよ。