
寒い冬の朝、お湯を出そうとしたらエラー表示が出て給湯器が動かない…。こんな経験をされた方、きっと多いんじゃないでしょうか。
リモコンは正常なのに「カチカチ」という音がしない、エラーコード11や111が表示されるといった症状は、もしかしたら給湯器の「イグナイター」という部品の故障かもしれませんね。
実は最近、このイグナイターを自分で交換して修理する方が増えているんです。
業者さんに頼むと高額になりがちな修理も、部品代だけなら3,000円から5,000円程度で済むこともあるとされています。
この記事では、給湯器のイグナイター修理について、故障の見分け方から実際の修理手順、そして何より大切な安全対策まで詳しくご紹介していきますね。
ただし、ガス機器の修理には安全面でのリスクもありますので、不安な方はプロに任せることも含めて、一緒に考えていきましょう。
給湯器のイグナイター修理は自分でもできる

結論から言うと、給湯器のイグナイター修理は構造的にはシンプルで、DIYで交換することも可能とされています。
ただし、これはガス機器という性質上、安全面でのリスクを十分に理解した上での話なんですね。
実際に多くの方が部品をネット通販で購入し、3,000円から5,000円程度の費用で自力修理されているという報告があります。
メーカーや専門業者からは「安全上、DIYは推奨しない」「部品供給が終了していれば本体交換」という対応が一般的ですが、互換部品を使って給湯器の寿命を延ばしている方も実際にはいらっしゃるんですね。
大切なのは、自己責任であることを理解し、適切な安全対策を取った上で作業することです。
もし少しでも不安を感じたら、無理せずプロの業者さんに相談することをおすすめしますよ。
イグナイターが故障する理由とは

そもそもイグナイターって何?
給湯器のイグナイターとは、ガスに点火するための火花を飛ばす高電圧発生装置のことなんです。
私たちがリモコンでお湯を出そうとすると、このイグナイターが「カチカチ」と音を立てながら火花を飛ばして、ガスと空気の混合気に着火させる仕組みになっているんですね。
多くの場合、イグナイター本体と点火プラグ(電極)がセットで扱われていて、ノーリツ・リンナイ・パロマといった主要メーカーの機種に搭載されているとされています。
経年劣化による故障のメカニズム
イグナイターが故障する主な原因は、やはり経年劣化なんです。
長年使っていると、次のような症状が出てくることがあるんですよ。
- 火花が弱くなる、または全く飛ばなくなる
- 樹脂部分が熱で溶けてしまう
- 点火プラグの電極が摩耗する
- 配線部分の接触不良が起きる
特に10年以上使っている給湯器では、こういった劣化が進んでいる可能性が高いですよね。
また、イグナイターの取り付け位置がずれていると、炎が直接当たって樹脂が溶けてしまうというトラブルも報告されているんです。
イグナイター故障の症状と見分け方

典型的な故障の症状
イグナイターが故障しているかどうか、どうやって判断すればいいか気になりますよね。
以下のような症状が出ていたら、イグナイターの故障を疑ってみるといいかもしれません。
- リモコンは正常に動作するのに、給湯器から「カチカチ」という点火音がしない
- 点火音は聞こえるけど、いつもより弱い感じがする
- エラーコード「11」や「111」(着火不良)が表示される(ノーリツ・パロマなど)
- 排気口からガスの臭いはするのに、着火しない
- 何度かリセットすると動くこともあるが、不安定
こういった症状が出ていたら、イグナイターに問題がある可能性が高いとされているんですね。
他の部品の故障との切り分け
ただし、注意していただきたいのは、似たような症状でも原因がイグナイター以外にある場合もあるということなんです。
例えば、次のような原因も考えられますよ。
- フレームロッド(炎を感知するセンサー)の汚れや配置ずれ
- 温度ヒューズの切れ
- ガス元栓が閉まっている、ガス圧の問題
- ガスメーターの安全装置が作動している
- 制御基板の故障
プロの業者さんは、まずフレームロッドの掃除から始めることが多いそうです。
このように、イグナイターだけが原因とは限らないので、他の可能性も頭に入れておく必要があるんですね。
DIY修理の具体的な手順
作業前の絶対的な安全対策
もしDIYで修理されるなら、作業を始める前に必ず以下の安全対策を取ってくださいね。
これは本当に大切なことなので、どんなに面倒でも省略しないでください。
- 電源プラグ(コンセント)を必ず抜く
感電や誤作動を防ぐため、最初にやるべき一手です - ガス元栓を完全に閉める
ガス漏れや爆発を防ぐため絶対に必要です - 止水栓を閉める
機種によっては水が漏れる可能性もあります - 作業中の写真を撮る
配線の位置や部品の向きを記録しておきましょう
そして何より、作業は完全に自己責任であることを理解してください。
少しでも不安を感じたら、無理せず専門の業者さんに相談することをおすすめしますよ。
部品の準備と入手方法
修理に必要な部品は、主にネット通販で入手できるとされています。
楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、モノタロウなどで、お使いの給湯器の型番を検索すると見つかることが多いんですね。
例えば、ノーリツ製なら「EMUJ004」、「SBP7540」といった品番で互換部品が販売されているようです。
費用はイグナイター本体と点火プラグのセットで3,000円から5,000円程度というのが一般的とされています。
ただし、購入前に必ず自分の給湯器の型番と適合する部品かどうかを確認してくださいね。
実際の交換作業の流れ
それでは、実際の交換手順を見ていきましょう。
多くのDIY体験談をまとめると、だいたい以下のような流れになっているんです。
ステップ1:外装カバーの取り外し
プラスドライバーで給湯器のカバーを固定しているネジを外します。
多くの機種では数本のネジを外すだけで、比較的簡単にカバーが外れるとされていますよ。
このとき、スマホで写真を撮りながら作業すると、元に戻すときに迷わなくて済むんですね。
ステップ2:イグナイターと点火プラグの位置確認
カバーを外したら、イグナイター本体と点火プラグを探します。
- イグナイター本体:小さな樹脂製のボックスで、白い配線などがつながっていることが多い
- 点火プラグ:燃焼室付近に伸びた電極で、青い配線がついている場合もある
位置が分かったら、ここでもしっかり写真を撮っておくことをおすすめします。
ステップ3:配線と本体の取り外し
イグナイター側のコネクタは、ツメを押しながら引き抜くタイプが多いそうです。
点火プラグ側の配線も、差し込む向きがあるので注意が必要なんですね。
ノーリツ機では、下部の電源コネクタを抜いてから、本体を右方向にスライドして引き抜くという構造が多いとされています。
ツメで固定されている場合は、ドライバーで優しく押しながら外してくださいね。
ステップ4:点火プラグの取り外し
点火プラグは、ネジ2本程度で固定されていて、のぞき窓と一体になったプレートごと外れることが多いんです。
このプレートやクッション材は再利用するので、破損させないように丁寧に扱ってください。
ステップ5:新品部品の取り付け
ここが一番大切なポイントなんですが、旧部品と全く同じ位置・向きで新品を取り付けることが重要です。
位置がずれていると、炎が直接イグナイターの樹脂部分に当たって溶けてしまうというトラブルも報告されているんですね。
イグナイター本体は「右から左にはめ込む」「カチッとツメがはまるまで押し込む」など、固定構造をよく確認しながら取り付けましょう。
ステップ6:配線の接続とカバーの復旧
撮影しておいた写真を見ながら、配線を元通りに接続します。
すべての配線がしっかり接続されていることを確認したら、外装カバーを元に戻してネジで固定してください。
ステップ7:試運転
ガス栓・止水栓・電源を復旧させて、実際にお湯を出してみましょう。
確認すべきポイントはこちらです。
- 正常にお湯が出るか
- エラーコードが消えているか
- 異音や異臭がないか
- 「カチカチ」という点火音が正常に聞こえるか
最初は問題なく動いても、少し時間をおいて何度か試してみることをおすすめしますよ。
実際の修理事例とポイント
事例1:ノーリツ製給湯器の10年物
ある方の体験談では、10年使用したノーリツ製給湯器がエラー111を表示して動かなくなったそうです。
メーカーに問い合わせたところ「本体交換が必要」と言われたものの、ネットで互換部品を3,500円で購入し、自分で交換したところ無事に復旧したとのことなんですね。
作業時間は約1時間だったそうで、10万円以上かかる本体交換を避けられたという点で大きな節約になったと書かれていました。
事例2:リンナイ製でスパークが弱くなった例
別の方の例では、「カチカチ」という音は聞こえるものの、以前より明らかに弱くなっていて、時々点火しないことがあったそうです。
イグナイターと点火プラグの両方を交換したところ、力強いスパーク音が戻り、毎回確実に着火するようになったとのことでした。
この方は写真を撮りながら慎重に作業されたそうで、配線を間違えることもなくスムーズに完了したそうですよ。
事例3:取り付け位置のミスで再度トラブル
こちらは失敗例なんですが、イグナイターを交換した後、数日で樹脂部分が溶けてしまったというケースがあるんです。
原因を調べたところ、イグナイターの取り付け位置が少しずれていて、炎が直接当たる場所になっていたことが判明したそうです。
正しい位置に付け直したところ、その後は問題なく動作しているとのことでした。
この事例から、取り付け位置の正確さがいかに重要かということが分かりますよね。
プロに依頼すべきケースとは
ここまでDIY修理について説明してきましたが、正直なところプロに任せた方が安心なケースも多いんです。
次のような場合は、無理せず専門業者さんに相談することをおすすめしますよ。
- ガス機器をいじることに不安がある方
- 工具を扱うことに慣れていない方
- 賃貸住宅で勝手に修理していいか分からない方
- イグナイター以外の複数の部品に問題がありそうな場合
- 給湯器本体が15年以上経過している場合
特に賃貸住宅の場合は、勝手に修理すると契約違反になる可能性もあるので、必ず大家さんや管理会社に相談してくださいね。
また、給湯器が15年以上経過している場合は、イグナイター以外の部品も劣化している可能性が高いので、本体交換を検討する時期かもしれません。
まとめ:安全第一で慎重に判断を
給湯器のイグナイター修理について、詳しく見てきましたがいかがでしたか?
イグナイターの故障は、エラーコード11や111、「カチカチ」音がしないなどの症状で判断でき、部品代3,000円から5,000円程度で自分で交換することも可能とされています。
ただし、ガス機器という性質上、安全対策は絶対に省略できません。
電源を抜く、ガス元栓を閉める、止水栓を閉めるという基本的な安全対策を必ず行い、作業中は写真を撮りながら慎重に進めることが大切なんですね。
取り付け位置のズレは樹脂の溶解につながるので、旧部品と全く同じ位置・向きで取り付けることを忘れないでください。
そして何より、少しでも不安を感じたら、無理をせずプロの業者さんに相談することをおすすめします。
あなたの給湯器、まだ使えるかもしれませんよ
「エラーが出たから本体ごと交換するしかない」と諦めかけていた方も、もしかしたらイグナイター交換だけで復活するかもしれませんね。
DIYに挑戦するにしても、プロに依頼するにしても、まずは症状をしっかり確認して、原因を特定することから始めてみてはいかがでしょうか。
ご自身で作業される場合は、この記事で紹介した安全対策を必ず守ってくださいね。
そして、作業中に「これは難しいな」と感じたら、途中でも構いませんので業者さんに相談してください。
安全に、そして賢く給湯器の寿命を延ばしていきましょう。
あなたのお家の給湯器が、これからも快適にお湯を届けてくれることを願っていますよ。